これは私が高校生時代に起きた出来事です。
たまたま高校が早く終わり、家でゆっくり1人で休んでいると家の電話が鳴りました。
テッチー:「はい、テッチーです」
と出ると、相手方の電話からは「ウーーーーー!!!ピーポーピーポー!!」とサイレンが鳴っていました!そして女性のむせび泣く女性の声が!!!
相 手:「うぅ、、、うぅ、、、もしもし、、、、ポカホンタス(姉の名前-仮名)だけど人を轢いちゃって、、、、、、」
と姉からの電話が!!いや!姉だと思い込んでしまった電話が!!笑
今になって思うとめちゃめちゃ恥かしいのですが、私はすかさず
テッチー:「ポカホンタス!落ち着け!先ずは落ち着け!!何があったんだ!!?」
偽 姉:「人を、、、、人を、、、、うぅ、、、、」
(とにかく恥かしい!笑)
と次の瞬間!!
別の人 :「あーーすいません。私玉川署の田村と申します。今ポカホンタスさんがお話ができる状態ではないので私の方からご説明させて頂きます。」
と警察の人が!!!!(<ポカホンタス>のせいで全然話が入ってこない!!)
テッチー:「姉が何かしてしまったんですか!?」
偽警察 :「実は交差点で信号無視をしてしまった際にご夫婦を轢いてしまい、旦那さんの方は即死の状態、奥さんは今緊急搬送されております。奥さんは妊婦でお腹の子供は難しい状況です。」
(今思えばなんというご都合設定なの!?)
テッチー:「そう、、ですか、、、」
偽警察 :「つきましては裁判の準備等が必要になりますので、このような場合には警察付もいますので、今そのものに代わりますね。」
テッチー:「待ってください!!私ではお金の話などはできません。親に話をするので10分後に掛けなおしてもらってもいいですか!?」
偽警察 :「はい。ではまた掛けなおします。 ガチャ!ツーツー、、、、」
その直後に私は家の近所で働いている父に電話!
テッチー:「もしもし、父ちゃん、、、、」
父 :「おお↑ヤッホー♪」←いつも陽気なやつなんです
テッチー:「落ち着いて聞いて、、、ポカホンタスが信号無視で夫婦を轢いてその人死んじゃったって、、、」
父 :「ええ!!!!ポカホンタスちゃんが!?ええ!!!」
テッチー:「何か裁判とかの関係で10分後に弁護士から電話来るらしいから帰ってきてくれる??」
父 :「ええ!!!!」
そして帰ってくる父。我が家に人殺しができてしまったと悲しむ二人。何をするわけでもなく、居間を二人でグルグル歩き回るという何と言う情けない姿。
そして鳴る電話!!
電 話:「トゥルルー♪トゥルルー♪」
テッチー:「ガチャ、はいテッチーです。」
母 :「もしもし!!私だけど!ポカホンタスは今仕事中で絶対車なんて運転しないから!そんなことはないわ!!」
信じきってるテッチー:「何で母ちゃんにそんなこと分かんだよ!?もしかして運転している可能性あるだろう!ポカホンタス免許持ってんだから!!」
母 :「とにかく!絶対運転なんかしない!!」
テッチー:「何で確信なんて持てんだよ!!」
あーー、なぜ私は姉が人を轢いている方に信じていたのだろう、、、、
姉が轢いていない方を信じるのが兄弟だろう、、、、あーー恥かしい、、
そんなこんなで謎で不毛な口論をしていた瞬間。
ガチャ、、、、キィーー (扉を開ける音)
ポカホンタス:「ただいまーー」
テッチー :「え!!!?お前人轢いて帰ってきていいの!?」
ポカホンタス:「はっ!?」
父 :「我が家初の人殺し、、、、」
ポカホンタス:「はっ!?」
テッチー :「信号無視で夫婦を轢いたってさっきお前が電話を、、、」
ポカホンタス:「はっ!?」
父、テッチー:「、、、、、、詐欺」
この日から私と父の信頼は地に落ちました。親戚中から笑い者!!!!騙されるなんて馬鹿だ!!と笑い者ですよ!!!
でも違う!!騙されかけたんですよ!金払ってないもん!!!あーーーー
その翌日の夕食後、我が家では生まれて初めての緊急家族会議が始まりました。
碇ゲンドウのごとく両ひじを食卓につけて腕を組む母。記憶はありませんが、もしかしたら足をたらいにの水につけてたかも知れません。
母 :「とにかく今回は被害がでずに済んだことを喜ぼう。だが!次回も同じことにならないように合言葉を決めようと思う。」
(どこで仕入れたその知識!?)
一 同:「合言葉???」
母 :「そう、お互いがホントに本人か確認するための合言葉。そして私は考えた合言葉があるので発表する。」
一 同:「ほぉ、、、」
母 :「それは、【チョメチョメ】だ」
一 同:「え!?【チョメチョメ】!?」
母 :「そう。【チョメチョメ】と最初に合言葉を言ったら【チョメチョメ】と返事をするんだ」
一 同:「ほぉ、、、」
今にして思えば「ほぉ、、、」じゃねーよ!!!これご覧の皆さんに合言葉がばれないように【チョメチョメ】にしたわけじゃなくてホントに【チョメチョメ】なんですよ!!!?うちの母の発想おかしいでしょ!?!?
でも決まったんですそれで!合言葉が!
緊急家族会議の一週間後、新たな事件が発生してしまいました。
私と母がコタツでのんびりしていた昼下がり。その日は休日でした。テレビもつけず母は裁縫。私は読書にみかんでくつろいでいると電話が!
トゥルルートゥルルー♪
ガチャッ。母が電話に出てくれました。
私には姉、兄、兄の順番で上に3人おり、漏れてくる電話の声は明らかに2番目の兄からものでした。
母 :「はい!もしもし!」
兄 :「あーもしもし、俺だけど、、、、」
この「俺だけど」という言葉を聴いた瞬間!母のスイッチは入ってしまいました!
母 :「はーい、はーい」
兄 :「もしもし!俺!ワリオ(兄の仮名)だよ!ワリオ!」
母 :「ハーイ、ハーイ」
兄 :「おい!!聞いてる!!ワリオ!!」
母 :「ハーイ、ハーイ」
兄 :「チョメチョメ!!!チョメチョメ!!!チョメチョ、、、、」ッかちゃん!!!
母を電話を切ってしまいました。そして母は私に静かに、そして丁寧にゆっくりとこういいました。
母 :「詐欺だった、、、、」
その直後また電話が!
トゥルルー♪トゥルルー♪ガチャ!
今度はすかさず私が電話に出ました。
兄 :「おい!!!合言葉ってなんなんだよ!!!意味ねーじゃねーか!!あいつを出せ!!!」
やはり兄でした。。。。
その後、合言葉制度は自然となくなりました。
兄から話を聞くと、新百合ヶ丘という神奈川の駅の改札で、沢山の人がいる中で【チョメチョメ!!!!チョメチョメ!!!】と大きい声を出してしまい、何か改札に変態がいると騒ぎになってしまったそうです。
これが我が家のオレオレ詐欺事件です。
次回は、母のエピソードを紹介したいと思います。
では今回はこのへんで!ご覧頂きありがとうございました!